2023年4月21日よりスタートするTBSの新金曜ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日君と』。
主演が山田裕貴さんなことや、俳優力が高く評価されている赤楚衛二さんの出演で話題ですね。
そんなペンディングトレインですが、漂流教室やドラゴンヘッドのパクリではないかと言われているようです。
そこで今回はペンディングトレインが漂流教室のパクリなのかやその他似ている作品、あらすじをまとめて紹介していきます。
漂流教室とは?
『漂流教室』とは、楳図かずおさんによる漫画作品です。この作品は、小学館の『週刊少年サンデー』誌上で、1972年から1974年にかけて連載されました。生き残りをかけた壮絶なサバイバルを描いたストーリーは、当時の少年少女たちに大きな衝撃を与え、その後のサバイバルものの漫画に多大な影響を与えました。
楳図かずお独特の緻密なタッチと、緊張感あふれるストーリー展開が魅力で、今も多くのファンに愛され続けています。
漂流教室のあらすじは?
ある日、高松翔は学校でのケンカをきっかけにして大地震に遭遇し、学校が荒廃した未来の世界にタイムスリップしてしまう。児童たちは協力して大和小学校を拠点として「国」を築こうとするが、飢餓や恐怖、内部対立、伝染病、関谷の暴虐、未来人類の襲撃などの脅威にさらされ、児童の数は減っていく・・・。
ペンディングトレインは漂流教室のパクリ?
結論から言うとペンディングトレインは、漂流教室とは全く別の作品です。
以下に挙げる2つの理由から、そのような憶測が持たれた可能性があるようです。
まず、ハコごとタイムスリップするという点が挙げられます。漂流教室では、一つの学校が未来へとタイムスリップします。一方、ペンディングトレインでは、電車の一車両がタイムスリップしてしまうというストーリーです。
限られたハコがタイムスリップするという共通点はありますが、漂流教室が学校を舞台にしていることから、学生や教師たちが未来に飛ばされるという設定になっています。
対して、ペンディングトレインでは、様々な職種の人々が電車に乗り合わせているため、タイムスリップする人たちの設定も異なっていることがわかります。
次に、タイムスリップした先が荒廃した未来であることがパクリの疑いを招いた理由です。漂流教室と同じく、ペンディングトレインも未来の荒廃した世界が舞台です。
タイムスリップした先は、漂流教室の未来を彷彿とさせるものでした。ただし、漂流教室が一面砂だらけの荒地だったのに対し、ペンディングトレインでは、木が生い茂る森も登場するようです。
つまり、荒廃した未来という共通点があるものの、漂流教室とペンディングトレインはそれぞれ独自のストーリーを展開していることが分かります。
以上のように、ペンディングトレインが漂流教室のパクリであるという主張には、十分な根拠がないと言えるでしょう。それぞれ独自のストーリーや設定を持っており、別々の作品として楽しめます。
ドラゴンヘッドのパクリ?
「ドラゴンヘッド」は、漫画家の望月峯太郎さんによって1994年から2000年にかけて連載されたサバイバルホラー漫画です。ストーリーは、高校生の乗った電車がトンネル内で暴走事故を起こし、乗客たちが生き残りをかけて遭難生活を送るというものです。
物語は、事故後生き残った3人の高校生と車掌の男性が、車内での孤独な生活を送りながら外の世界に生き残れる可能性を探す様子を描いています。彼らはトンネル内で遭遇する様々な困難に直面し、物資や食料を探すために外に出たり、異常な気候による身体的ストレスや、生き残った人々の心理的な変化に直面することになります。
ドラゴンヘッドとの共通点は?
両作品が非常事態下での人間ドラマを描いているという点です。どちらも、主人公たちは極限状況下で生き残るために奮闘します。また、物語の中で、人間同士の関係性が描かれています。
また、両作品は「電車」という共通点があります。「ペンディングトレイン」では、時間移動は一列の列車の中で発生するのに対し、「ドラゴンヘッド」では、時間移動は電車事故に巻き込まれた主人公たちのみが経験することとなります。
「ペンディングトレイン」の世界は未来の荒廃した世界にタイムスリップ、「ドラゴンヘッド」の世界は核爆発によって壊滅的な被害を受けた後の日本であり、タイムスリップではありません。
しかし、両作品とも、登場人物たちが非常にリアルであるという共通点が挙げられます。物語の中で描かれる人間ドラマや人々の心理状態は、非常にリアルで、読者を深く感動させます。
まとめ
「ペンディングトレイン」は、漫画「漂流教室」と似たテーマである「人間関係の葛藤を描いたサバイバルストーリー」という共通点があります。また、作中の展開や描写には、漫画「ドラゴンヘッド」との類似点が見られます。しかし、物語やキャラクターの設定、ストーリーの進行などは全く異なる独自のものであり、パクリではありません。
つまり、「ペンディングトレイン」は、漂流教室やドラゴンヘッドと共通する要素があるものの、独自のストーリー展開やキャラクター設定があり、オリジナリティに溢れた作品であると言えます。
「ペンディングトレイン」の今後の展開が楽しみです!